
テレビや映画は好きだけど、演劇は体験したことがないという人は多いと思います。同じ物語を作る、演じるということでは、テレビや映画と同じはずなのですが、演劇は、どうしても芸術要素が強くなってしまうため、ハードルが高くなりがちです。
初めて演劇にチャレンジしたいという方は、映画館で演劇を楽しむことができるナショナル・シアター・ライブのヴァージニア・ウルフなんかこわくないなどはいかがでしょうか。
Who's Afraid of Virginia Woolf?(ヴァージニア・ウルフなんかこわくない)の基本情報
この作品は、 20世紀を代表するアメリカ演劇です。
アメリカの劇作家として活躍したエドワード・オールビーが、作り上げた戯曲で、エドワード・オールビーをエドワード・アルビーと紹介するところもありますが、基本的には同一人物です。
このヴァージニア・ウルフなんかこわくないは、エドワード・オールビーが世界中から注目を集めた出世作であり、生涯の代表作でもあります。この作品移行、デリケート・バランス、海の風景、三人の背の高い女と3つの作品でピューリッツァー賞を受賞しました。
内容は、2組の夫婦を通じて、夫婦間の偽善的な関係を、シリアスに描いた作品となっています。
この作品を通じて、当時のアメリカ社会における女性の立場やファッションなどを感じることができるため、歴史的にも非常に興味深い作品となっています。
ナショナル・シアター・ライブのヴァージニア・ウルフなんかこわくない



この作品は、1966年に、マイク・ニコルズというブロードウェイにおいて、この作品の舞台演出を手がけた経験のある監督によって映画化もされました。
また、その年のアカデミー賞では、5部門を獲得するなど、非常に有名な作品となっています。今回、ナショナル・シアター・ライブを通じて放映されるのは、2017年の5月18日にロンドンのハロルド・ピンター劇場で公開された作品です。
この放送では、夜中に犬に起こった奇妙な事件で話題となったルーク・トレッダウェイをはじめ、浮気なシナリオのイメルダ・ストウントンや、プロデューサーズのコンレス・ヒル、ニード・フォー・スピードにも出演し、あまりにも美人過ぎると話題となったイモジェン・プーツなどが出演しています。
ナショナル・シアター・ライブの魅力
ナショナル・シアター・ライブの魅力は、何と言ってもクオリティの高い作品を身近に感じることができるということです。演劇は、日本国内よりも圧倒的に海外の方が盛り上がっています。
また、歴史のあるシアターも多くなっていますので、作品だけなくシアターにも魅力があります。
ナショナル・シアター・ライブでしたら、日本にいながら世界各国の有名シアター、有名な作品を鑑賞することができます。映画館は、画面はもちろんのこと、音も非常にキレイで音圧も強くなっていますので、シアターにいおるかのような臨場感を味わうことができます。
一般的な演劇よりもハードルが低いと思いますので、あまり演劇に行かない方でも、肩ひじ張らずに楽しむことができるのが魅力でしょう。